↑マウスのポインタを合わせると従来の14インチディスクと比較できます。
左がBC、右がBD/BG後期RS/GT-B用バックプレート。
ドラムのところは同径。後者はキャリパーサポート取り付け穴がドラム部分の円から離れたところにあるのがわかる。
(BC用はハブが付いていてカメラに近いので少し大きめに見えてます)
だいぶ大きさ違いますね
向こう側が15インチディスク。ベンチレーション性能も良さそうです
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ブレーキチューンと言うと流用によるフロントの16インチディスク化や対向4ポッド化がポピュラーだが、ブレーキの容量不足はむしろリアの方に顕著に感じる。リアディスク&パッドが摩耗限界に達しようとしているのでこの機会に何とかしようと考えた。しかしリアブレーキ周りの流用事情は非常〜にややこしいのに情報が少なく分かりにくい。私が調べた限りではネット上でも雑誌でも十分に説明されているものは皆無だった。
流用チューンにはGCインプレッサの15インチ対向2ポッドが思い浮かぶが、これはディスクのサイドブレーキドラムのサイズも大きく、ハブ、ドライブシャフト、リアデフまで違うもの(R160→R180タイプ)に替えることになってしまう。(らしい。)リアLSD破損の為、GCのR160デフ&ドラシャフに換えたばっかりなのにそんなことやってられるかい! そもそもこの仕様のGCは意外にもVer.4以降のWRXSTiVer.タイプRAもしくはタイプRだけなのだ。中古部品も入手しにくいだろう。後期のSTiVer.でもリアは基本的にBC時代のままの14インチ1ポッド〜!? ちなみにVer.3タイプRだけはR180デフなのに15インチソリッド(!)ディスク1ポッドなんだそうだ。
ところがBD/BGレガシィの方は片押し1ポッドキャリパーで後期RS/GT-Bに限り、ドラムやハブ周りは14インチタイプのまま15インチディスクなのだ。別にキャリパーなんて対向だろうが片押しだろうが効きに変わりはない。制動力はほとんどローターサイズで決まるのだ。キャリパーサポートの部品番号が14インチ車と違うので、
・BD/BG後期はRS/GT-B用リア15インチディスク 26710AC000
・同キャリパーサポート 26626AC000
これらを交換し、バックプレート外周部がローターに当たらないように加工するだけでリアブレーキの大径化が出来るんじゃないか?
と思って部品を取り寄せたのだが、キャリパーサポートは14インチ用と実質同じもの!取り付けできなかった。ガ〜〜ン! すでにリア15インチ化を実現した方の情報はあったのにこれはどーゆーこと???
そこで更に調査を進め、ようやく実態が見えてきた。
簡単に結論を述べると、リアブレーキ大径化に伴うキャリパーの移動を、
・BD後期 RS/BG GT-Bはバックプレートで取り付け位置移動
・BE RSK/BH GT-Bは足の長いキャリパーサポートでキャリパー本体の位置移動
で実現していたのだ。リアサス形式が違うせいもあるだろうが、何ともアホらしい(?)違いだ。既に実現した方はハブナックルごと流用であったりBE
RSK/BH GT-Bのキャリパー流用だったわけ。
前者流用はバックプレート交換が必要で、それにともないハブ脱着が必要となり、DIYはまず無理。結構大がかりとなる。
後者流用はキャリパーASSY移植。と、やることは単純だが、バックプレート外周部干渉対策加工が必要。キャリパー、パッドまわりは従来タイプと全く別物。サポートだけ流用もスライドピン固定方式が違うため不可能。
どっちの方法がいいかは極めて微妙。私は長年酷使したハブベアリングを新品にするいい機会、新品の従来タイプ競技用パッドが既にある、などの理由から前者のバックプレート交換で実行することにした。
つづく
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