●フロントハブナックル交換 (作業日21.NOV.98)

 ダートラ、ラリー等で激しい走行をある期間続けていると、ギャップ通過後最初の一発ブレーキを踏んだ時にスカッと踏み応えが無くなり、2〜3回踏み直してやっとブレーキが効いてくるといった現象が起こります。これは過酷な衝撃、振動をハブ(ベアリング)が受ける為、ガタができてしまい、ブレーキディスクが振れてブレーキキャリパーのピストンを押し戻してしまう為に起こります。これをノックバックと呼びダートラー?、ラリーストの間で恐れられています。
 戻されたピストンを再び押し返す、キャリパー内部に入れるスプリングや、ピストンのオイルシールの復元力を高める多数の溝付きピストン等の対策品がラリーショップで売られています。しかし問題の元凶を断ち切るものではないので最後にはやはりノックバックが出てしまいます。こうなるともはやベアリングの交換だけでは済まずハブナックルごと交換しないとまずだめです。私のレガシィがその状態でした。

 というわけでフロントハブナックルを交換しました。ハブベアリングやハブナックルの交換は圧入されたハブ/ベアリングの脱着がともなうため結構工賃高いのですが、今回は某解体屋で新品同様のハブナックルをハブもアッシーした状態でGETしたので油圧プレスやハブプーラーが無くても交換できました。
 新しいハブナックルはインプレッサか2代目レガシィのもので(互換性アリ)ディスクカバーにはスリットがたくさん入ってて冷却効果が高そうです。ただしABS用だったので不要なセンサー、トーンホイールが付いていました。センサーはすぐ外れるのですが、アルミダイキャスト製のトーンホイールは圧入されたハブを抜かないと外せないのでハンマーでたたき割りました。(^^)
外したハブは恐ろしいほどグラングラン!!交換後はノックバックが無くなったのはもちろん、ブレーキのしっかりとした踏みごたえが戻ってきました。(^^)

ロボットの腕がもげたみたい

右が新しい方なのは言うまでもない

ハブが傾いてるのが分かるかな?

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