■BC、BF(ターボ・MT車)のクラッチについて (8.FEB.99一部修正加筆)

初代レガシィ前期型のターボ・MT車のオーナーの方へ

 あなたのレガシィ、クラッチペダルがフェラーリもかくやという位、クソ重くないですか?
(フェラーリ運転したことないですけど)
 しかも半クラの範囲が狭くてデリケート。メタルクラッチなんか入れた日にゃー最悪です。渋滞はホントに苦痛ですよね。あんまり重いので膝に水がたまっちゃった人もいるそうです。ある意味で旧レガシィ最大の欠点かもしれません。噂では後期型から改良されたそうですがどこをどう直したのかは不明です。しかしこの重いクラッチを軽くするいい手があります。しかもお金は全然かかりません。

 そのいい手とは…

 クラッチペダルには根本の方にロッドが付いていて、それが油圧のマスターシリンダーを押してクラッチを作動させているのですが、そのペダルに付いてるロッドの位置をより支点の方にずらしてやってテコの原理を更に効かしてやるのです。
 
クラッチを切るのに必要なストロークは増えますが確実に踏力は減ります。ストロークが増えるというのも半クラの領域が広くなるということなので好都合です。


写真追加しました(図と違い右側から見ています)(8.FEB.99)

 実際の作業はまずプッシュロッドをペダルから外します。外すのは接合部のシャフトの抜け止めスナップピンを抜き、樹脂製のクリップ?をラジオペンチ等で挟んでシャフトを抜きます。
 そしてクラッチのマスターシリンダーの取り付けボルト2本(ENGルーム側から)とブラケットのボルト(室内側1本)を外してブラケットごとペダルASSYを取り外します。

 そして図や写真の赤丸の辺り、元の穴のすぐ上に穴を開け直します。(メタルのベアリングが付くので直径10mm位の結構大きい穴です)、この新たに空ける穴の位置で加工後のクラッチの重さが決まります。穴のセンターtoセンターで11.5〜12mm位の距離が妥当でしょうか。(13mmほど距離をとるとやや軽くなり過ぎるようです。プッシュロッドの角度もきつくなりますし)やり直しはきかないので、ポンチを当てたりして正確に行って下さい。
 さて、ベアリングを移動して再び組み直すと、当然ながらクラッチのミートポイントがずれていると思います。ロッドのロックナットを緩めてロッドを回し
(要6mmスパナ)好みのミートポイントに調整すればオッケーです。

これだけの作業でウソのようにクラッチが軽くなり、渋滞、混雑時の苦痛が大幅に緩和されます。
もうBC、BFから離れられな〜い?

(LEGACY WORLDのTakebeauさんを始めとしてレガシィBC,BFメーリングリストのメンバー数人もこの加工をしています)
(クラッチジャダーがこの加工によって改善されたという報告もありました)

※最近、後期型はクラッチペダルASSY、レリーズフォーク等が変更になっていることが判りました。OCT.98)

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