ステッカーのはがしかた

はがす

 ステッカーはがしの基本は対象物を温めることです。
 温めることにより粘着剤が柔らかくなり、 ステッカー素材も千切れにくくなります。電源の確保が難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘアドライヤーで温めながらはがすのがまずは一番です。温めるというより熱すると言った方が良いかもしれません。
 貼ってからそれほど年月を経てないステッカーなら、そうやって普通にハガすだけで大抵は糊(のり)残りも少なくはがれてくれます。

 ガラスに貼ったステッカーは大抵簡単にはがれますし、古くてはがれにくい場合は刃物のスクレーパーでかきとれます。でもあまり力を入れるとガラスも少々傷付くことがあります。

 冬季や糊が強固な場合はヘアドライヤーでは熱量が足りず、はがしにくい場合があります。その場合はヒートガンを使用します。

 温めるにはお湯(熱湯)をかけるといった手段もありますが、たいていの場合すぐ流れ落ちてしまい、ほとんど温まらないうちに冷めてしまいます。(^^;)

 それでも糊が強固でステッカー(フィルム)がブチブチ千切れてどうしようもない場合にはトレーサーという消しゴムのようなローラーをモーターツールで回して強制的にこすり取ります。ただ塗装面を傷める可能性が少なからずありますし、そこらじゅう粉だらけになっちゃうのであんまりやりたくないんですけどね。バンパーなどの樹脂パーツ塗装面にも使えません。塗装がベリッと剥がれちゃう可能性が極めて高いのです。
のりを落とす FEB.'08更新

 残った糊は3Mクリーナー30など市販の糊クリーナーを吹きつけ、必ず数分待ってのりが柔らかくなってから樹脂べラでかきとります。いっぺんに全部は落ちないと思いますが、これを数回繰り返し、最後はウエスやティッシュで拭き取ればOKです。
 吹きかけてすぐにかきとろうとして何度も糊クリーナーを吹きつけながら格闘する方がいらっしゃいますが時間と糊クリーナーの無駄ですヨ。

がっつり残った糊の落とし方は下の「はがし作業の一例」をご覧ください。

3M(スリーエム)クリーナー30(写真右)正味量330ml 柑橘系の香りデス

dufix 強力粘着剤はがし(写真左)正味量220ml
強力なので塗装面を侵す恐れが少なからずあります。細かいところにこだわらずスピーディな作業を御希望の方に。ホームセンターなどでお求めください。
  

樹脂べラ(ジラコヘラなど)
はがし作業の一例 FEB.'08更新

20年もののバイクの純正ステッカーなどをはがします。

クルマの場合、ボンネット、ルーフなど紫外線の直撃を受ける場所は糊残りが発生しやすくなります。

ドライヤーなどで暖めながらはがします。

残念ながらやはり糊が残ってしまいました。

糊クリーナーを軽く噴いてティッシュペーパーなどを被せ、更に上から糊クリーナーを噴きます。ティッシュペーパーを被せるのは溶剤が下に垂れるのを防ぎ、糊が多くの溶剤に浸るようにする為です。

<注意>
糊クリーナーが長時間塗装面にかかっていると若干塗装面を侵します。垂れたり飛び散ったりした糊クリーナーはこまめに拭き取った方が良いです。
塗装面を侵すといっても一時的な膨張で1日くらいおくと収まる場合もあります。

しばらく(2〜5分くらい)待って糊が柔らかくなってからティッシュペーパーを一部はがし、樹脂ベラでかきとっていきます。

糊があまり取れないようならまた上のステップに戻ります。

糊クリーナーで拭き取って、きれいになりました♪

貼り方マニュアル

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