バルクヘッド強化パネル GDインプレッサ用開発ストーリー

↓OUT FLAT Diaryより編集抜粋 
5.AUG04 インプレッサWRリミテッド購入!!

 ついにデカルコデモカーとしてインプレッサWRリミテッドを購入!!これでデカールの為の寸法取り自由自在!GD用バルクヘッド強化パネルの開発も出来るというもの。レプリカしたら購入した埼玉スバル浦和店に時折展示してもらう予定。

 四輪の新車購入は初めてのこと。新車を買う人達の車をとても大事にする気持ちを実感した。

9.NOV.04 開発再開
 GD用バルクヘッド強化パネル、掲示板でのあおり(?)もあり(^^;)、やっと時間が出来てようやく開発再開。下辺両端部のマウントが悩みどころ。だいぶ間接的取り付けになるのだがISO-FIXアンカーフックにステーを伸ばしフックを挟み込むように取り付けるほかない、と思い、ステーの図面まで描いた。しかしそこでISO-FIXアンカーバーを取っ払い、バルクヘッド強化パネルを少々曲げながら押し込めば上手いこと固定出来ることに気が付いた。ステンレス板といえどそう厚くはないので変形させて取り付けができるという、盲点だった。

20.NOV.04 GD用バルクヘッド強化パネル、開発中!


 GD用バルクヘッド強化パネル、開発中! お正月に図面描きするはめになるかと思われたが、例によって(?)この時期、デカール施工などの依頼がほとんどなく、設計の詰め、図面描きを進める事ができた。
 スペックCへの対応も白のスペックC555レプのH.Kさんの協力で検証させてもらった。水タンクの取り付け部もバルクヘッド強化パネルに単にボルト穴8個開けておけば良い事を確認。しかしフロアのISO-FIXアンカーバーの取り付け穴にナットが付いてないのにはガッカリ。ただ大きな穴が開いていて円いシールで塞いであるのだった! これではスペックCの場合ここの取り付けボルトオンは無理だね。縦2本バーにしっかり留めればここは留めなくても効果は十分あると思うけど。
 なお今回はオプションで中央に小穴を開けたミニマムトランクスルー仕様も作ろうと思っている。

 ところで「設計に随分時間かかるなあ。こんなの1日2日で出来るんじゃないの?」と思う方もいるかもしれない。だが、現物合わせで済む1枚や2枚と違い、小ロットとはいえ量産前提。誰でもどの個体でもボルトオン装着でき、十分な性能を発揮するように考えるのは簡単ではないのだ。車両メーカーの設計の環境があれば楽勝だろうけどねー。

11.JAN.05 試作品がついに完成!!

balkhead for gd

 GD用バルクヘッド強化パネル試作品がついに完成!!
ということで製作委託先(島谷製作所)にお邪魔し、その場で手伝ってもらいながら取り付けた。パネルをギュッと押し込んで取り付ける底辺両端部のブラケットの外側の穴位置がフロアのネジ穴とイマイチ合わず、穴を拡げる必要があったが、あとは問題なく取り付けすることが出来た。
 写真の赤矢印は車体側穴開け推奨のところ。とりあえず縦2本バーのところは穴開けボルト止めした。全部のネジを締め終わったところで島谷さんと大笑い。いや、見るからに剛性が高そうなんで思わず嬉しくなっちゃったんだな。(笑)

 早速そのままOQたま方面にテスト走行に向かった。まず街中では、う〜ん、さすがにバリバリ新車どノーマルGDA、普通に街中をまっすぐ走るだけでは違いがよーわからん。ボディ剛性はBCやGCより高いだろうし柔らかなGDAどノーマルの足だからなー。
 山道に入ってカーブが続くようになってくると、、、やはり効いてますな。クルマの動きに不満を覚えるようなことがない。ただ以前に山道走ってからちょっとブランク空いちゃったし、路面凍結が怖くて慎重に走ってるので取り付け前とどのくらい違うのか確信が持てない。
 そこで(一人で大変だったのだが)、縦2本バーも含めてパネルのほとんどのネジをスカスカに緩めて走ってみた。きょえ〜〜、だめだこりゃ。腰砕けのオヤジセダンだよこれ。車体がふわふわしてステアリングの反応も間にゴムが挟まってるみたい。怖いよこれは。
 次に縦2本バーだけはしっかり止めて、それ以外のネジは全て緩めて走ってみた。ふむふむ、ちょっと良くなったかなぁ。縦2本バーは剛性確保に貢献しているようだ。パネルを挟んだままなのでパネルも少しは効いちゃってるかもしれない。
 そしてまたパネルも縦2本バーもガッチリ固定して走ってみた。
うぉ〜〜!効いてるぜ〜、これは。ステアリングの微妙な操作にも反応し、旋回に素早く移行して車体が安定した動きを示すようになった。思わず熱い走りになってしまうよこれは。まあ他が全部どノーマルだからラリー仕様のロスレガ号ほどじゃないけどね。
 結局街乗りでもハンドル切れば違いは間違いなくあるという認識。足回り(バネ、ダンパー、ブッシュ等)を固めたGDならまっすぐ走ってても違いは感じられるものと推測される。


16.JAN.05 スペックCに装着

 GD用バルクパネルをスペックCに装着してみた。献体は調布のほうからわざわざ来て頂いたTさんの赤いスペックCリミテッド。
 まず比較の為、装着前にウチの近所の屈曲路をTさんの運転でテスト走行。ところが冷たい雨で路面がとても滑りやすく、カーブ立ち上がりのアクセルオンでリアが大きく流れクラッシュ寸前!かろうじてカウンターとアクセルオフで難を逃れた。いやー危ない危ない。(^^;) 全くこっちの要望で来て走ってもらっているだけにまさに冷や汗ものだった。

 さて気を落ち着けて(笑)バルクパネル装着。パネルを挟んでスペックCの水タンクを装着。穴位置はもう少し上にしたほうが取り付けしやすいかな。スペックCの場合、ISO-FIXアンカーバーが無くナットも溶接されていない為、下部両端のブラケットがボルトオンでは取り付けできない。今回はブラケット無しでいくつもりだったが、とりあえずクリップ(インナーフェンダーなどを留めるやつ)で軽くは留められることに気付いた。カッチリとは付かないものの、やらないよりはマシだろう。
 このクルマにはリアタワーバーが付いていたので上辺両端部のボルトは取り付けしなかった。(タワーバーを一旦取り外せばもちろん取り付け可)

 装着後、さっきと同じ所を再び(ちょっとひかえめに)走ってみた。結果、「乗り心地が良くなった」というのが私とTさんの共通認識。Tさんからは「これはあった方が良い。」「付けて帰りたかったっすよ、本当に。」とのお言葉を頂いた。
 私は装着後しか運転しなかったのであまり比較できないのだが、十分な剛性感は出ていると思った。
リアタワーバー付きで取り付けポイントが通常よりだいぶ少ないにもかかわらず効果が体感できたのは十分な収穫と言えよう。
 
それにしてもGDA,GDB(スペックC)ともほんとんど予想通りの効果体感度だったね。
 各部クリアランス、穴位置などを微調整して
さあ量産だぁ!


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